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1.コメとは? |
2.コメはどこからいつ頃日本に来たの? |
3.コメが日本国家を成立せしめた! |
4.お米のおいしい炊き方 |
コメはムギ、トウモロコシと並ぶ世界三大穀物のひとつです。世界中で栽培されているコメの大部分は、学名をOryza sativa L.(オリザ・サティバ)といい、1年生の草本植物です。アジア稲はさらに日本型(ジャポニカ=japonica)、ジャワ型(ジャワニカ=javanica)、インド型(インディカ=indica)の3種類に分類されます。各種類の特性は以下の通りです。
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日本、朝鮮半島、中国北部 | ジャワ島、フィリピン、台湾山岳部 | インド、パキスタン、東南アジア大陸部、中国南部、台湾平坦地 | |
特 性 | 分げつ数 |
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種子の形状 |
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脱粒性 |
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吸肥力 |
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耐肥性 |
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倒伏性 |
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イモチ病抵抗性 |
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他の分類の仕方としては、耐乾性による分類があり、水稲(すいとう)と陸稲(りくとう)に分けられます。また、デンプンの性質の違いによる分類として、うるち(アミロース30%、アミロペクチン70%)と、もち(アミロース0%、アミロペクチン100%)があります。通常私たちが主食として食べている米はうるち米であり、もち米は主に餅を作るのに用いられます。
コメの原産地については諸説ありますが、紀元前4000〜6000年頃のヒマラヤのアッサム地方から中国の雲南地域で栽培化された説が最も有力です。日本への伝播経路としてはまず中国長江流域に広がり、九州に直接に渡った説、朝鮮半島を経由した説、琉球を経由した説がいわれています。時期は、近年の発掘調査で縄文時代後期の土器からコメの形跡が見つかっていることから、その頃だと思われます(紀元前200年?)。
稲作は弥生時代には中国、四国、近畿地方に伝播し、3〜4世紀には関東地方にまで及びました。高度な技術の稲作は、多くの人々が定住して協働し、様々に分業して発達した組織の上に初めて成立するものです。こうして我が国には水田稲作共同体集落を基盤に、やがて貧富の差が生じて階級を生み、小部族国家が各地に形成され、それが政治的に武力統合されて、日本という国家が形成されていったと考えられます。
よくコシヒカリやアキタコマチなどいわゆる「おいしい品種」でなければ、おいしいご飯は食べられないと考えがちですが、実は炊き方によってはその他の品種でもそこそこおいしいご飯をいただくことができます。逆に高いお金を出して買ったコシヒカリのような美味品種も、炊き方の不具合で台無しにしている可能性もあります。私たち農家にとって、丹誠込めて作ったお米が、その味を充分に引き出してもらえずに食べられていることは、たいへん悲しいことです。そこでお米のおいしい炊き方のポイントをお教えしましょう。
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1.正確な計量 |
おいしいご飯を食べたいなら、まず計量カップを用いて精白米と水の正確な計量を心がけることです。これを怠ってはいけません。計量機つき米びつというものがありますが、誤差があることが多いようです。 |
2.米研ぎ |
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3.水加減 |
最適な水加減は、品種の特性、季節による水分率変化、保存環境、個人の好み、炊飯器の性能などにより、様々です。基本的な目安としては、洗う前の米と同容量〜20%増しの範囲のようです。何度かトライして、各家庭の最適水加減を体得してください。 |
4.浸水 |
炊く前に、米の芯まで充分な水を吸わせます。浸水時間は夏場で30分〜1時間、冬場で1〜2時間です。「そんな時間無い!」とおっしゃる忙しい方は、約40℃のお湯で10分。 |
5.炊飯 |
炊飯器スイッチオン。炊きあがってスイッチが切れたら、10〜15分蒸らします。この間、絶対にふたを開けてはいけません。「赤子泣いてもふた取るな!」 |
6.ほぐし |
蒸らし終わったら釜の底の方から掘り起こすように上下入れかえます。こうすることで余分な水蒸気を飛ばして、ベチャッとなるのを防ぎ、ツヤツヤの立ったご飯にします。 |