2000/10/6

「朝の光」、今年は大不作!


 9月22日から始めた多肥多収品種米である「朝の光」の収穫が、今日の籾すり調製ですべて終了しましたが、結論から言うと、大不作になってしまいました。

 今年は作況指数も全国的に100を上回り、稲を刈って乾燥機に入れるまでは石高が平年並みにあったので安心していましたが、いざ籾すりして選別してみると、小米(未登熟で小さい物)ばかりが多く、また商品としての玄米の中に白死米や発芽米の混入が多く見られました(下の写真を見ていただければ今年産の方が白い点々が目立つと思います。これが白死米です)。この白死米は精米すると、崩れて粉になりやすくなってしまいます。収量としては、平年なら1反当たり8俵半から9俵穫れるのですが、今年はひどいところでは6俵ほどしか穫れませんでした。

 このようになった原因は、出穂期(8月中旬)の異常高温や9月のフェーン現象での異常乾燥が説として言われていますが、まだ明らかではありません。同じ板倉町でも南東部のようにゴールデンウィークまでに田植えが終わり、8月下旬には刈り取ってしまうような早い作り方の場合は、普通に収量を得ているようです。遅い作り方の北西部は福地農園だけでなく地域全体で深刻な状況で、農協の米検査でも等外にランクされてしまうらしいです。

 全国的に豊作の年に局地的に不作の場合は、単価が安く、量が少ないため、そのかけ算である売上は目も当てられない状況です。非常に困った事態です。

 そういうわけで、お客様に喜んでいただけ、かつ当方が納得する商品ができませんでしたので、誠に勝手ながら今年産の「朝の光」の通信販売は中止させていただくことにいたしました。どうぞご了承お願い申しあげます。

去年と今年の朝の光を比較して!

 

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