2000/9/20

八十八の手をかけてお米ができました


 5月5日に種をまいた「コシヒカリ」を9月15日に稲刈りし、本日9月20日に籾すりして袋詰めし(稲作日記ページ22参照)、とうとう商品としての「お米」ができあがりました。

 今夏は記録的に高温であったためか、「コシヒカリ」は例年よりも成熟が早まったのですが、くず米もやや多かったようです。反収は約7俵で、平年並みでした。

 今月末からは主力品種の「朝の光」の稲刈りが始まり、続いて「月の光」、最後に「ハイブリッドライス」を刈る予定です。すべて終了するのは10月中旬頃でしょうか。キュウリの収穫も最盛期を迎えますので、「田植え」の時期とこの「稲刈り」の時期は、最大の農繁期です。気合いを入れ直すために今日、髪をばっさり切りました(ちと寒い)。

 ところで今年も生産者米価は続落し、日本の米作離れがより一層進むのではないでしょうか。稲作というものは園芸作物に比べると土地生産性は低いし、機械代も莫大な負担となります。今の米価では、コンバインや田植機を買うために米を作っているような本末転倒状態です。しかし田んぼの担う役割は、単に食料生産の場というだけでなく、気候の緩衝作用やダム効果などの環境保全効果があります。私は百姓を続けていく限り、「百姓は国土を守っているんだ」という誇りを胸に「稲作」だけはやめないつもりです(今のところね)。

今年の第1号コシヒカリ(玄米)

 

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