2012/6/4
6月4日、最後に残った苗間に田植えして、5月17日から始まった田植えがおよそ3週間でようやく終了いたしました。5月17日〜21日には「コシヒカリ」と「みつひかり2003」を植え、次に「あさひの夢」を5月21日〜6月4日に植え、「大地の風」はその最中の5月29日〜6月1日に植えました。また、自家の田植えの合間に、他の農家さんの請負田植えも行いました。
コシヒカリの田んぼ最終的に今年の作付けは下表のようになりました。品種は4種類で、早生のコシヒカリ、普通のあさひの夢、晩生の大地の風、超晩生のみつひかりと、稲刈り時期が少しずつずれる様に配分しております。
品種 作付け面積(反) コシヒカリ 11.4 みつひかり2003 23.8 あさひの夢 35.9 大地の風 9.6 合計 80.7 福地農園では、2年前から国の戸別所得補償制度に参加しており、今年で3年目なのですが、あさひの夢の多くは、加工用米として農協を通じて酒造会社に出荷されます。初年度こそ高温障害であさひの夢の等級が著しく悪くなり、価格が半分近くまで落ち込んだ時には、この制度に参加していて良かったと思いましたが、2年目の昨年のように、豊作かつ等級も1等米がほとんどだった場合は、この制度に参加せず、むしろ一般米として販売した方が、収入は大きかったという結果になりました。世間では、この戸別所得補償制度を民主党政権による「ばらまき政策」のように語られることが多いですが、農家の立場から言わせていただければ、あくまで価格が急激に下落した時の保険的な制度であり、必ずしも農家の収入が増える制度ではありません。
昨年は福島第1原発事故の影響で、販売できるかどうかがはっきりしないまま不安な中で米生産を行いましたが、今年はその心配もなく、安心して作付けできることに大きな喜びを感じております。福地農園のお米の通信販売は夏から予約を開始いたしますので、どうぞ楽しみにお待ちください。