2008/6/4
6月4日、すべての田んぼで補植(手植え)作業が完了し、5月17日から始まった田植えがおよそ3週間でようやく終了いたしました。5月17日〜23日には「コシヒカリ」と「みつひかり2003」を植え、次に「あさひの夢」を5月23日〜6月1日に植え、同時に自家の田植えの合間に、他の農家さんの請負田植えを行いました。そして6月1日、2日に最後の「ゴロピカリ」を田植えして、2日までに田植機での「田植え」は終了していました。最終的に今年の作付けは下表のようになりました。品種は4種類です。昨年、11俵/反収穫できた「みつひかり2003」の作付面積を倍増し、その分「あさひの夢」、「ゴロピカリ」を減らしました。
品種 作付け面積(反) コシヒカリ 14.3 みつひかり2003 21.8 あさひの夢 33.5 ゴロピカリ 4.5 合計 74.1 福地農園では毎年籾種を購入しているのですが、今年から群馬板倉農協では温湯消毒済みの籾種を供給することになりましたので、農協から購入している「コシヒカリ」、「あさひの夢」、「ゴロピカリ」の3品種については、これまで行っていた薬剤消毒(トリフミン乳剤、スミチオン乳剤)を省くことができ、より安全性が高くなりました。
また、今年から新たな田植機を導入いたしました。それは井関農機の「さなえPZ−60」です。今までの田植機より優れている点は、本当にたくさんあるのですが、特筆すべきは左の足下のクラッチが無くなり、ハンドル右脇のレバーひとつで発進・停止・車速微調整がスムースにできることです。そしてハンドルを急激に切ると自動で植付部が上昇し、くるっと180°旋回できます。そして旋回が終わると再び自動で植付部を下降させ植え始めてくれます。ハンドルの切り返しの連続やレバー操作がないので、作業スピードも上がるし、何より人間が楽になりました。
さなえPZ−60現在、原油価格が高騰を続けており、お米の生産コストも燃料代、肥料代などが上昇しております。そして国際的にはバイオ燃料への転換、中国・インドなどの途上国での需要増加、異常気象など様々な要因で、穀物価格が急激に上がってきております。フィリピンではベトナムの米輸出制限により米不足に陥り暴動が発生しているほどです。日本でも新潟産コシヒカリの自由米市場での値段が上昇してきていますし、現職官房長官の口から減反政策の見直しが発せられたりしています。今まで下降を続けてきた日本米の価格も上昇に転じる兆しが見えてきました。
福地農園のお米の通信販売は夏からご予約を承るのが常だったのですが、今年は米の生産者価格の動向が現段階においてはっきりしませんので、当通信販売価格の決定が少々遅れるかもしれません。