挑戦者紹介はカメラ横のスタッフの方に合図を出してもらい、演出どおりに「普段こんなにハイじゃないよお〜」というポーズを決めて「行くぞー!」と叫ばせていただきました。そしてすぐに早押し並べ替えクイズが始まりました。
1人目
早押し並べ替えクイズ Q.次の歴史上の人物を時代の古い方から順に並べなさい A.ジャンヌ・ダルク B.ナイチンゲール C.クレオパトラ D.マリー・アントワネット |
この問題はクレオパトラが飛び抜けて一番古いというのはすぐに判断でき、後はジャンヌ・ダルク=百年戦争、ナイチンゲール=クリミア戦争、マリー・アントワネット=フランス革命と置き換えて考えればよいわけです・・・と今だからこう言えますが、とにかく他の9人よりも早く押さねば意味無いわけですから、遅くとも3秒で考えて2秒でボタン押しをしなければなりません。私はジャンヌ・ダルクで思考がつまづいて、誤答してしまいました。
みんな初っぱなで緊張していたのか、それとも焦りすぎたのか、大分県の日田市役所に勤務している家永さんだけが正解し、センターシートに進みました。家永さんは、若いのにトークが軽妙で、ライフラインの利用の仕方もクレーバーで、的確に正解を導いていきました。またクイズの実力もあり、13問目まで駒を進めとりあえず500万円を獲得しました。あと2問クリアすれば1,000万円です。これは、いきなり生で1,000万円獲得の瞬間を見られる!とワクワクしましたが、結局14問目のブランド問題で「ドロップアウト」を宣言し、挑戦を終えてしまいました。
つい今さっきまで自分のことのように応援していたのですが、ふと我に返ってみると、夜8時30分頃から始まった収録もすでに1時間が過ぎており、収録スケジュールの予定通りだとすると、あと30分しか時間が残っていません。もしかすると次の早押し並べ替えクイズで終わりか?!と思い、ますます焦りが募っていきました。
補欠ルームから作家の(というより競馬予想で有名な?)高橋源一郎さん(うっかり八兵衛の高橋源太郎さんと間違えないように!)が加わり、2回目の早押し並べ替えクイズが始まりました。
2人目
早押し並べ替えクイズ Q.次のタレントを、入籍したのが早い人から順に並べなさい A.木村拓哉 B.反町隆史 C.江口洋介 D.唐沢寿明 |
こんな問題、簡単じゃ〜ん・・・と今なら言えます!! でもなぜかキムタクと反町の順番を逆にしちゃったんだよなあ・・・。休憩中に他の挑戦者の方も同じ間違いをしたとスタッフに言ってました。
今度もたった2人しか正解できなく、それも私の隣の出井さん、そのまた隣の宮本さんの女性パワー爆発でした。出井さんが5.55秒、宮本さんが5.54秒・・・・実に0.01秒が明暗を分けました。ミリオネアの掟は厳し〜〜い。
長崎県でトラフグの養殖業を営む宮本さんは、淡々とクイズに答えていき、ついに100万円の問題である10問目に漕ぎ着けました。問題は「植物細胞にあって動物細胞にないもの」で、選択肢はA.核 B.細胞膜 C.細胞質 D.細胞壁でした。テレフォンを駆使するも不発に終わり、「細胞質」と間違えてしまいました(正解は細胞壁)。私はたまたま得意分野の問題だったので答えが解っていて、宮本さんがファイナルアンサーの宣言をした瞬間に、早押しボタンに手をかけ、気持ちはすでにそちらに集中していました。
補欠ルームからは今回のメイン芸能人「クリカン」こと栗田貫一さんがみのメークで登場してきました。普段ならミーハーチックにみのさんとの掛け合いに大喜びしてたんでしょうが、その時はラストチャンスにかける思いが強く、ほとんど目に入りませんでした。そしていよいよ今日ラストの早押し並べ替えクイズです!もうすぐ夜10時だあ!
3人目
早押し並べ替えクイズ Q.次の文学作品を、時代が古い方から順に並べなさい A.土佐日記 B.坊っちゃん C.徒然草 D.東海道四谷怪談 |
坊っちゃん=明治、東海道四谷怪談=江戸は瞬間的に解り、あとは土佐日記 VS 徒然草。えーい!考えてる暇はない、とにかく押さなきゃ!「ACDB」だ!ボタンを押している途中で、隣の出井さんはすでに押し終わった様子・・・。あ〜今度もダメか?・・・・
みの: | 「さあ1番早かったのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おおー福地博光!」 |
私: | 「ヨッシィ!!」 |
オンエアではここで紹介VTRが流れましたが、これは後日5月4日にディレクターのIさん、ADのNさんが群馬に来て撮ってくれました。朝8時から午後3時まで色々なカットを撮り、その中で厳選編集されたのがあの30秒なのです。Iさん、Nさん、面白い体験ができました、本当にありがとう!
余談ですが、紹介VTR撮影前夜にこの福地Web農園の「ミリオネアへの道」がスタッフによって発見されてしまったのですが、なかなか好評を博したらしいのです。「文章うまいね、構成作家になれるよ。予選参加者が読んでくれればいいんだよな。」とIさんからもお褒めの言葉を頂きました。ということで、このページは今からクイズ$ミリオネア スタッフ公認!準公式サイトということにしたいと思います。
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ここからはオンエアではカットされた部分も含めて再現レポートしますが、いかんせんテープ起こししたわけではなく、すべて記憶に頼っているので、細部は異なっている可能性があります。ご了承ください。 |
みの: | 「あなたの人生を変えるかもしれないクイズ$ミリオネアへようこそ。」 |
私: | 「こんにちは(あ、夜の番組で、しかも今も夜だからこんばんはでいいんだ)。」 |
みの: | 「今日、スタジオの応援は?」 |
私: | 「父が来てます。」 |
みの: | 「お父さん、こんばんは。」 |
父: | 「こんばんは、よろしくお願いします。」 |
みの: | 「1000万円の使い道はどうしますか?」 |
私: | 「群馬県でキュウリとお米を栽培している農業をしているんですけど(あ〜緊張して日本語がおかしい)、今使っているコンバイン、あ、稲を刈り取る機械なんですけど、それがもう10年くらい経ってきてボロくなってきたんで、大型のコンバインを購入する資金にしたいと思っています。」 |
みの: | 「農業ですか。土に生きるすばらしい仕事ですね。僕も農業したいなあ。それで、だいたい大型のコンバインっていくらくらいするんですか?」 |
私: | 「1300万円くらいは・・・、いいのだったら。」 |
みの: | 「300万円足んない?! 栗田さん、300万円応援してあげてください。」 |
栗田: | 「わかりました。ファイナルアンサーで(?)。」(会場笑) |
私: | 「よろしくお願いします。」 |
みの: | 「さあ大型コンバインが欲しい、土に生きる福地さんのクイズ$ミリオネア!」 |
1問目(10,000円) Q.桃色は次のどれ? A.レッド B.ブルー C.グリーン D.ピンク |
私: | 「Dのピンクでお願いします。」 |
みの: | 「ファイナルアンサー?」 |
私: | 「ファイナルアンサー!」(うわ〜、とうとうこのセリフ本当に言っちゃった。) |
みの: | 「・・・(みの溜め)・・・正解! ところでお米はどれくらい作っているんですか?」 |
私: | 「自分で管理しているのが5町、あと受託が3町で、1年に8町近くの稲を刈り取ります。」 |
みの: | 「8町歩?! それは大きいですね。どのくらいの量が穫れるんですか?」 |
私: | 「えっ!(上を向いて計算)えーと1反で9俵くらい穫れるから・・・あー緊張して計算ができない・・・。」 |
みの: | 「(あきれて)それじゃ次の問題に行きましょう。」(会場笑) |
2問目(20,000円) Q.問題忘れました。すいません。誰か教えて! A. B. C. D. |
3問目(30,000円) Q.問題忘れました。すいません。誰か教えて! A. B. C. D. |
この辺までは結構緊張していて、正解してもリアクションが小さく(まあ金額が低いこともあるけど・・・)、また問題内容も覚えていないくらいです。
4問目(50,000円) Q.Pacific Ocean といえば、どの海? A.大西洋 B.太平洋 C.インド洋 D.北極海 |
私: | 「Bの太平洋でお願いします。」 |
みの: | 「ファイナルアンサー?」 |
私: | 「ファイナルアンサー!」 |
みの: | 「・・・(みの溜め)・・・正解! 独身ですかあ。なぜ結婚しないんですか?」 |
私: | 「私に魅力がないからでしょう。」(そんなこと今聞くなっちゅうねん!) |
みの: | 「そんなことないでしょう・・・。」 |
5問目(100,000円) Q.1776年7月4日にイギリスから独立を宣言した国はどこ? A.メキシコ B.アメリカ C.カナダ D.ブラジル |
私: | 「Bのアメリカで。」 |
みの: | 「ファイナルアンサー?」 |
私: | 「ファイナルアンサー!」 |
みの: | 「・・・(みの溜め)・・・正解!」 |
私: | 「ヨッシィ!」(あ〜最低限の賞金は獲得できたあ・・・) |
みの: | 「10万円で何が買えますか?」 |
私: | 「えー、お米の種まき機が買えます。6万円くらい足んないですけど・・・・・また栗田さんにお借りして・・・。」(会場笑) |
6問目(150,000円) Q.海の生物、エイは何類? A.哺乳類 B.爬虫類 C.魚類 D.両生類 |
みの: | 「最初にどれが答えだと思いました?」 |
私: | 「答えが無いと思いました。軟体動物かなんかの仲間かと思ってましたから・・・。」 |
みの: | 「エイはどんな形かわかりますか?」 |
私: | 「(手で半円形を描きながら)こんな感じでヒラヒラしてますよね。」 |
みの: | 「エイはテレビで観たことはありますか?」 |
私: | 「はい、『動物王国』かなんかで・・・。」(そんな番組実在しない) |
みの: | 「『どうぶつ奇想天外!』(TBS系:みの司会)ですね・・・。」 |
私: | 「(あ、しまった)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ライフラインで、オーディエンスをお願いしたいと思いますけど。」 |
みの: | 「それではよろしいですか、皆さん。どうぞ!」 |
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A.32% B.6% C.47% D.15% |
「なぬー、なんで哺乳類がこんなに多いんだあ?魚類がダントツ抜け出して、「Cの魚類、ファイナルアンサー!」の予定が崩れていく・・・・。だいたい答えが魚類じゃ、あまりにもベタ過ぎるよなあ。考えれば考えるほどドつぼにはまっていく〜。」
みの: | 「ほーお、Cの魚類が47%ですけど、哺乳類のAが32%もいましたね。」 |
私: | 「エイは海の生き物ですよね。でも魚?鱗あった・・・えい?・・・・・・・エイだからA?」(会場笑) |
みの: | 「ライフラインをうまいとこで使った方がいいですよ。」 |
「そうだよな、ここで間違ったら、せっかく集まってもらったテレフォンブレーンに申し訳ないよ。とにかくテレフォンを使って、みんなをテレビに出そう。うん、そうだそうだ。」
実は前日に母と過去問でテレフォンの練習を何回も繰り返しました。カタカナ語や高度な専門用語を伝えるのは苦手なようだった(問題が解けるかどうかではなくて、それ以前に他の人に問題内容が伝わらない)ので、最初からあまりあてにはしていなかったのですが、この問題くらいならいけるかなと淡い期待を抱きました。
私: | 「ではー、テレフォン!」 |
みの: | 「ほう、どなたがいますか?」 |
私: | 「母と、叔母と、友人が2人。」 |
みの: | 「どういった友人ですか?」 |
私: | 「就農前に勤めていた会社の先輩です。」 |
みの: | 「あてにできる方なんですか?」 |
私: | 「はい、大丈夫だと思います。」 |
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みの: | 「もしもし、どなたですか?」 |
母: | 「はいもしもし、母です。」 |
みの: | 「今、彼は15万円に挑戦です。」 |
母: | 「はい、(周囲に向かって)15万円だって。」(一同「おーーー!」→なんで?) |
みの: | 「種まき機くらいしか買えないそうなんです、まだね。これから問題を読みます。答えを4つ言います。30秒以内に教えてあげてください。どうぞ!」 |
私: | 「海の生物、エイは何類?」 |
母: | 「海の生物、エイは何類?」 |
私: | 「A.哺乳類 B.爬虫類 C.魚類 D.両生類」 |
母: | 「A.哺乳類 爬虫類 魚類 ジョウス(?)類」(会場笑) |
私: | 「両生類だよ。」 |
母: | 「ジョウ(?)生類」 |
私: | 「あと10秒!」 |
母: | 「海の生物・・・(周囲に)何?何?」 |
私: | 「エイだよ、エイ!」(残り3秒) |
友人: | 「あー福っちゃん、がんばってねー !!」(30秒終わり) |
私: | 「ウソーーーーーーーーーーーーー!」(会場大爆笑) |
あとで友人に確認したところ、「海の生物」までは伝わったがその後すぐに選択肢に進んでしまい、問題の意味が分からなかった、とのこと。つまり、「エイは何類?」が「Aは○○○○」という選択肢と誤解されてしまったらしいのです。なんと、冗談のような日本語のワナ・・・・。翌日家に帰ると、テーブル上の紙に「うみのせーぶつ」とだけ叔母が書いたメモが寂しく残っていました・・・。それにしても最後のSさんの「福っちゃん、がんばってねー!!」はテレビ的においしかったなあ。
私: | 「私も一応、中学・高校の理科の教師の免許持ってるんですけどねえ。」(会場笑) |
みの: | 「えーー!あーそうですか、じゃ、大学どちらですか?」 |
私: | 「筑波大学です。」(会場「おーーー」) |
みの: | 「筑波大学出て?理科の教師の免許も持ってえ?」 |
私: | 「これ難しいと思いますよ、でも。」(オンエアでは補欠ルームの加藤明日美に秘かに「そんなことないですよお」と突っ込まれてた・・・) |
みの: | 「小学生に『先生、エイは何類?』と聞かれたらどうするんですかあ?」 |
私: | 「いや、小学校の免許は持ってないんで。色々教えなくちゃならないから難しいんですよ。」(何言ってんだろ。動揺して、論点がずれてる・・・) |
みの: | 「じゃー先生!確実に消せるのはどれとどれですか?」 |
私: | 「爬虫類ではないですよ。」 |
みの: | 「爬虫類は消す!はい、もうひとつ消しましょう!」 |
私: | 「両生類ではないですね。」 |
みの: | 「両生類ではない。じゃーBとDが消えましたね、今。」 |
私: | 「教育実習に行ったときの生徒になんか馬鹿にされそうな気がしますね・・・。」 |
みの: | 「いやいやいや、でもあなたは今、哺乳類と魚類に絞ったんですから。」 |
私: | 「ええ会場の皆さんもそうだったんで・・・」 |
みの: | 「ですからここで50:50を使っても同じかもしれませんが・・・」 |
私: | 「えーでもなんかひとつの問題で3つ使った人はいないよーな気がするんですけど・・・(あーその手があったか、ここで使ったらオイシイな!)・・・・・・・・・エイが乳出しませんよね。(引っ張るぞ、引っ張るぞ)」 |
みの: | 「そう来ましたか。エイが乳を出さない。」 |
私: | 「(魚類と答えると見せかけて、よし、このタイミングだー) 50:50を!」(会場ドッカーン!) |
みの: | 「あなたのような方、初めてでしたね。何に残ってもらいたいですか?」 |
私: | 「爬虫類ではないと思うので、爬虫類と何かが残ればそれが答えということで・・・。」 |
みの: | 「ではコンピューター、2つに答えを絞りましょう。」 |
|
C.魚類 D.両生類 |
私: | 「(しばし熟考)・・・・脚、生えませんよね、エイはね。・・・・決めました、Cの魚類で!」 |
みの: | 「Cの魚類で、ファイナルアンサー?」 |
私: | 「ファイナルアンサー!」 |
みの: | (にらみあって)「・・・・・・・疲れました。」 |
私: | 「私も。・・・・・・・」 |
みの: | 「正解!」 |
私: | 「ヨッシャー!!」 「ここでこんな3つも使うとは思いませんでした。」(会場笑) |
みの: | 「お父さん、大変な跡取りですよ、これは。」 |
父: | 「海無し県だから海のことはほとんどわからないんですよ。」 |
みの: | 「あー海無し県ですからね。でも中学高校の理科の教師の免許持ってるんですよねえ。」 |
7問目(250,000円) Q.今年3月、「みにくいアヒルの子だった私」という、初の 自叙伝を出版したタレントは誰? A.神田うの B.坂下千里子 C.細川ふみえ D.梅宮アンナ |
私: | 「(即答!)Dの梅宮アンナでお願いします。」 |
みの: | 「Dの梅宮アンナで、ファイナルアンサー?」 |
私: | 「ファイナルアンサー!」 |
みの: | (「・・・(みの溜め)・・・正解!こういう問題は早いんですね。梅宮アンナさんみたいな女性はどうですか?」 |
私: | 「あーいいですね。でももう少しぽっちゃりしている方が好きですけど・・・。」 |
8問目(500,000円) Q.大相撲の本場所が開催されるのは、年に何回? A.3 B.4 C.5 D.6 |
私: | 「(即答!)Dの6回でお願いします。」 |
みの: | 「Dの6回で、ファイナルアンサー?」 |
私: | 「ファイナルアンサー!」 |
みの: | (「・・・(みの溜め)・・・正解!50万円で何が買えますか?」 |
私: | 「イネの育苗箱を全部新品に取り換えられますね。」 |
9問目(750,000円) Q.今年のグラミー賞で最優秀レコード賞を受賞したアーティストは誰? A.スティング B.U2 C.シェリル・クロウ D.レニー・クラヴィッツ |
私: | 「・・・・・・・ここでテレフォン使いたかったんですよねえ。洋楽に詳しい人がいたんですよお。」 |
みの: | 「でも、ガンバレーで終わっちゃうんじゃないですか?!」(会場笑) |
私: | 「いやあ洋楽はまかしとけって言ってたんで・・・。これ私全然わからないです。」 |
みの: | 「名前も聞いたことありませんか?」 |
私: | 「U2という名前だけは聞いたことがあるような気がします。」 |
みの: | 「スティングは?」 |
私: | 「聞いたこと無いですね。(同名の映画なら観たけど・・)」 |
みの: | 「シェリル・クロウは?」 |
私: | 「初耳です。」 |
みの: | 「レニー・クラヴィッツは?」 |
私: | 「全く知りません。『日本レコード大賞』なら何とかなるんですけどねえ。」 |
みの: | 「T ・ B ・ S ですね。」(会場笑) |
私: | 「あー。(しまった、FNS歌謡グランプリとか言えば良かったか?!でも自分もさっき他局の番組名言ってたろ!)」 |
私にとっての問題難易度では、この問題が最大の難関でした。考える手だてというか糸口すら見当たりませんでした。しかしどんな問題が来ても、私はクイズ$ミリオネア出場にあたって「脱ドロップアウト宣言」を家族にしていた(最終選考会の面接でもしていた)ので、果敢に挑戦することにしていました。この時、「人事を尽くして天命を待つ」のとおり、あとは神頼みしかないな、と吹っ切れました。そこでとっさにあの必殺技が生まれたのです・・・・。まさに歴史が動いた瞬間だったのです(NHK『その時歴史が動いた』の松平アナ風に読んでネ)。
みの: | 「ライフラインはすべて使い切りました。土に生きる勘ですよ。」 |
私: | 「(モニターの選択肢を指さしながら小声で)ド・レ・ニ・シ・ヨ・ウ・カ・ナ・・・・ 決めました! BのU2でお願いします。」 |
みの: | 「なぜU2に?」 |
私: | 「神様の言うとおりで、U2にしました。」 |
みの: | 「ド・レ・ニ・シ・ヨ・ウ・カ・ナ・カ・ミ・サ・マ・ノ・イ・ウ・ト・オ・リ。あーなりますねえ。ド・レ・ニ・シ・ヨ・ウ・カ・ナ・カ・ミ・サ・マ・ノ・イ・ウ・ト・オ・リ。何度やってもこれになりますねえ。さあ、じゃーお答えをいただきましょう!」 |
私: | 「BのU2でお願いします。」 |
みの: | 「BのU2・・・・・ファイナルアンサー?」 |
私: | 「ファイナルアンサーで。」 |
みの: | 「・・・(みの溜め)・・・ド・レ・ニ・シ・ヨ・ウ・カ・ナ・カ・ミ・サ・マ・ノ(ここから私もハモって)イ・ウ・ト・オ・リ・正解!」 |
私: | 「ヨォ−シ!!」 |
みの: | 「ドレニシヨウカナで何回やってもねえU2なんですよ。こりゃビックリしましたねえ。栗田さん、どうですか?」 |
栗田: | 「もう、ビックリですよお。」(みのの物真似で) |
みの: | 「こ〜れはビックリしました。U2はね、『Beautiful Day』という良い曲があるんですよ。今度聞いてください。」 |
私: | 「そうですか。『ビューティフルサンデー』(歌:田中星児)なら聞いたことあるんですけどねえ。」(会場笑) |
みの: | 「(100万円の小切手をスーツのポケットから取り出しながら)さあ!」 |
私: | 「(しみじみと)来ましたねえ。」 |
みの: | 「来ました。100万円だったら何買いますか?」 |
私: | 「あ、軽トラック買います。」 |
みの: | 「おー100万で軽トラック!」 |
私: | 「米が運べます、それで。」(会場笑) |
みの: | 「いいじゃないですか。いきましょう100万!・・・さ、100万円。」 |
10問目(1,000,000円) Q.1941年12月8日に始まった太平洋戦争の開戦当時の 日本の首相は誰? A.近衛文麿 B.東条英機 C.鈴木貫太郎 D.小磯国昭 |
みの: | 「日本は太平洋戦争という悲しい過去を持っているんですよ。我々はこんなことを2度と繰り返してはなりませんねえ。」 |
私: | 「はい、そうですね。」 |
みの: | 「『ニイタカヤマノボレ』とか『トラトラトラ』って知っていますか?」 |
私: | 「真珠湾攻撃ですよね。・・・・12月8日って私の誕生日なんですよ(何という偶然!運命的!)。・・・・・・・・・1人しか名前は聞いたことがないです。Bの東条英機しか名前を聞いたことがないんですけど・・・。」 |
みの: | 「これはねー、今日応援に来ているあなたのお父様だったら絶対解りますよ。」 |
私: | 「でも昭和18年生まれだから1941年にはまだ生まれてませんよ。」 |
みの: | 「昭和18年ってことは・・・羊年ですか?」(→なんのこっちゃ?) |
私: | 「東条英機は・・・なんか、戦犯?・・かなんかなってたかなあ・・・名前聞いたことありますよね。他の人は名前聞いたこと無いんですよねえ。」 |
このセリフは、口から出る直前までは「東条英機は戦犯ですから・・・。」と断定形だったのですが、言い始めた途端、まず「右翼に刺される!」という恐怖と、「東条の遺族を悲しませる!」という不安が一瞬によぎり、「なんか」を多用してお茶を濁してしまいました。東条英機が戦後の東京裁判でA級戦犯になったこと、つまり戦争責任が重かったこと、また首相経験者であったことは知っていたのですが、それが開戦時にそうだったのかどうかが全く解りませんでした。それで結局、また神様におすがりすることにしました。
みの: | 「ゆっくり考えてください。」 |
私: | 「もう一度、神様の言うとおりにします。Bの東条英機。」 |
みの: | 「Bの東条英機。」 |
私: | 「この人しか名前聞いたことが無いんで、ええ。」 |
みの: | 「Bの東条英機・・・・・ファイナルアンサー?」 |
私: | 「ファイナルアンサー。」 |
みの: | 「・・・(みの溜め)・・・正解!」 |
私: | 「ヨオオシ」(胸で十字を切ってキリスト教の神にも感謝!) |
みの: | 「あなた、下から上に十字を切る人はいませんよ。」 |
私: | 「すいません、仏教徒なもんで。」 |
みの: | 「お父さん、すごいじゃないですか。私、今、奇跡だと思ってますよ。」 |
父: | 「イヤハハハ、マグレですよ。」 |
みの: | 「同じ意味ですけどね。高橋さん、こういう事が起きるんですよね。」 |
高橋: | 「ねええ。あのー、一緒に競馬場行きません?」(会場笑) |
私: | 「私も競馬大好きです。一緒に行きましょう!」 |
みの: | 「いよいよお見せします。150万円に挑戦です。いいですか、軽トラックからちょっと大きなトラックに変えられますよ。行きます!」 |
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「どれにしようかな神様の言うとおり」攻撃は、学校のテストなどのちっちゃなことでは絶対に使ってはいけません。もっと大人になって、人生の大事な別れ道で、万策尽きたときのみに有効です。 |
11問目(1,500,000円) Q.次のうち、その名称が人名に由来する洋服はどれ? A.カーディガン B.セーター C.ジャージ D.ワイシャツ |
まずセーターは、高校時代から使っているライトハウス英和辞典に「元来、汗(Sweat)をかくために着たところからセーター(Sweater)となった」とか記述されていたのを覚えていたのでまず除外。そしてカーディガンの語源話は何かで読んだような気がしていたのです。
私: | 「Aのカーディガン。」 |
みの: | 「どうしてAにしました?」 |
私: | 「この中で名前っぽいっていったら・・・・あ、でも由来だからそのまんまじゃないんか。・・・・・・ワイシャツ、Yシャツ、Yさんのシャツ・・・・ジャージさんていう外人の友達はいないんですよ。だからといってカーディガンっていう友達もいないんですけどね・・・。・・・・・ダメ元でAのカーディガン!」 |
みの: | 「ダメ元でAのカーディガン・・・・ファイナルアンサー?」 |
私: | 「ファイナルアンサーです。」 |
みの: | 「・・・(みの溜め)・・・正解!」 |
私: | 「ッシャー!」 |
みの: | 「すごい。これはすごい。見事!見事どころかあなたはいよいよ250万に挑戦ですよ。しかもライフラインを全部使い切った上でここまで来てるんですから。1つの問題で3つですか?これも記録ですね。すべて記録させていただきます。よくサンドイッチ伯爵のクイズが出るんですけどね。これも似たような問題なんですよ。・・・・田植えはいつ頃ですか?」 |
私: | 「うちの方は遅いんで、5月中下旬頃からです。」 |
みの: | 「それで収穫はいつになるんですか?」 |
私: | 「9月下旬ですかねえ。」 |
みの: | 「何のお米でしたっけ?」 |
私: | 「コシヒカリとかを作っています。」 |
みの: | 「おいしいでしょう?」 |
私: | 「おいしいですよ、はい。」 |
みの: | 「食べてみたいな・・・。」(会場笑) |
私: | 「あとで住所をメモっていただければ、お送りしますよ。」 |
みの: | 「ええ、メモ書きます。・・・・・では、250万円!」 |
12問目(2,500,000円) Q.昭和31年に公開された映画「太陽の季節」に主演した俳優は誰? A.小林旭 B.石原裕次郎 C.長門裕之 D.津川雅彦 |
私: | 「生まれてないんですよ、31年では。観てないなあ・・・・・。」 |
みの: | 「『太陽の季節』という映画はご存じですか?」 |
私: | 「う〜ん、名前は聞いたことがあるような気もします。」 |
この問題、オンエアではすごい悩んでたでしょ。誰にもそう映ったでしょ。ところが真相は内心「ラッキー!」って思ってたんですよ。ただここまでの流れが、「奇跡を呼ぶ男」だったので努めて解らないふりをしてたんです。実は漫画『栄光なき天才たち』10巻の川島雄三編で『太陽の季節』に関する記述があったのです。
そこには確かに「新しいスター石原裕次郎を輩出」と描いてあったのです・・・。ワナはこんな所に潜んでいたのです。
みの: | 「さあゆっくり考えてください。250万、何買いますか?」 |
私: | 「250万あれば・・・(しばし考え中)・・・さっき軽トラックって言いましたけども、もっとでかい1.5トントラックくらいが買えます。 |
みの: | 「買えますね。がんばりましょう!」 |
私: | 「Bの石原裕次郎。」 |
みの: | 「Bの石原裕次郎・・・・・ファイナルアンサー?」 |
私: | 「ファイナルアンサーです。」(余裕の笑み) |
みの: | 「・・・(みの溜め)・・・ざぁんねぇん!長門裕之さんです。」 |
私: | 「アッーーーー!」 |
みの: | 「これね、引っかけ問題なんですよ。よく石原裕次郎と間違えるんです。」 |
私: | 「石原慎太郎さんの小説?(だから弟が主演かと・・・)」 |
みの: | 「そうです。」 |
センターシートから下がり、100万円の小切手をみのさんから手渡されました。これがその小切手です。
退場後すぐに、インタビューをディレクターのWさんから受けました。
Wさん: | 「おめでとうございます。どうでした?」 |
私: | 「勘だけでここまで来ましたけど、神様って世の中にいるんですね。」 |
Wさん: | 「本当は知ってたんじゃないですか?」 |
私: | 「いや、本当に解りませんでした。疲れましたあ(ヘナヘナ)。」 |
Wさん: | 「100万円は何に使います?」 |
私: | 「やっぱりコンバインの頭金にします。」 |
Wさん: | 「最後に一言どうぞ!」 |
私: | 「全国の農家の皆さ〜ん、一緒にがんばりましょう!」 |
この後、栗貫みの対本物みののエキシビジョンマッチを、スタジオ片隅のモニターで観ました。緊張から解放されてホッとしたのか、軽い腹痛が始まってしまいました(便意ではない)。こうして、午後11時に本番が無事終了しました。
控え室に戻り、クロマキー写真撮影(紹介VTRで使用)を済ませ、賞金の受け取り方の説明を受けて、やっと解散となりました。宿泊は、フジテレビ横のホテル グランパシフィックメリディアンのツインルームを用意してもらいました。家とテレフォンブレーンの友人に電話して、12時にはベットで横になりました。しかし興奮していたのか、さっきのみのさんとのやりとりが何度も頭の中でプレイバックして、3時頃まで眠れませんでした。しかし私にはかわいいキュウリが待っているので、朝5時半には起き出して、ゆりかもめの始発で群馬に向けて帰りました。
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