<レース予想>

第20回マイルチャンピオンシップ  京都競馬場 芝1600m

レース傾向
秋のマイル王決定レースだが、絶対的存在が見当たらず、馬券予想も大混迷を深める。ステップレースが多様なだけでなく、今年は初の外国馬の参戦もあり、予想のポイントすらつかみづらい。ただ、さすがにGIレースともなればハイペースとまでは行かなくても緩みの無い流れが予想され、上がりの爆発力が明暗を分けそう。そこで、前走で上がり3ハロン33秒台を計時した馬を中心に馬券は組み立てたい。

13番
ミレニアムバイオ
安田記念でも本命を打ったほどの素質馬であり、屈腱炎の影響が払拭された前走富士ステークスでは他馬を寄せ付けない圧勝劇を見せた。これでマイル戦は断トツの7勝目をあげ、今週の調教の動きも絶好調で、5歳秋にして生涯で最高の出来に仕上がった。今こそGI奪取の好機である。

14番
エイシンチャンプ
皐月賞を2着したキングヘイロー(’99)、ダイタクリーヴァ(’00)がこのレースで2着し、朝日杯を勝ったエイシンプレストンが2年連続(’01、’02)でやはり2着している。ならば、朝日杯優勝馬で、皐月賞3着のこの馬が好走する可能性は高い。鞍上は安藤勝に強化され、人気の盲点にもなっていることから、ここは一発狙いたい。

12番
トゥスール
日本では朝日杯にあたる英国の2歳GIレースを勝ち、そして皐月賞にあたる英2000ギニー、愛2000ギニーで4着、3着と好走しているこの馬を、同じような経歴を持つエイシンチャンプを○にしておいて、無印にはできない。また、先週のタイガーテイルもそうだったように、外国馬が2頭いる時は、人気薄の方がよく先着する。

11番
デュランダル
ここ2年とも3着にはタイキトレジャー、リキアイタイカンといったスプリント馬が入線しており、今年のスプリンターズステークス馬であるこの馬の末脚は脅威。元々、マイルの方が・・・と言われていた馬だけに、2ハロンの距離延長は心配ない。

馬券作戦

 [馬連]
  
11、12、13、14のBOX  各10%

 [3連複]
  
11、12、13、14のBOX  各10%


<レース結果>

第20回マイルチャンピオンシップ  京都競馬場 芝1600m

着順

馬番

馬  名

単 勝

複 勝

枠 連

馬 単

ワ イ ド

11
デュランダル

11

810円

11

280円

6-8

1970円

11→18

6920円

11-18

1340円

18
ファインモーション    

18

260円

馬 連

3 連 複

3-11

2660円

ギャラントアロー    

3

760円

11-18

3240円

3-11-18

34480円

3-18

3140円

※結果は主催者発表のものと照合してください。


<反省文>

 終わってみればGI馬同士のワン、ツーでした。戦前は今回はメンバーが小粒でGIIレベルなどと酷評されていましたが、やはりGIレースは最後は格ですね。

 デュランダルはスプリンターズSに続き、マイルチャンピオンシップも制覇しましたから、現在のところ日本の短距離王ということになります。追い込み脚質という展開で左右されてしまうタイプなのに、この連覇を果たせたことは本当に偉業としか言いようがありません。

 ファインモーションは前走毎日王冠はフケだったそうで、今回は底力を見せてくれました。かつてスペシャルウィークが京都大賞典で7着に大惨敗した後、天皇賞(秋)で復活走を見せたのを思い出しました。あの時も鞍上は武豊でした・・・。この馬も去年のエリ女、前々走クイーンSでは3ハロン33秒台の末脚を繰り出しており、終いの爆発力が明暗を分けるとした私の予想の方向性は間違っていなかったようです。

 3着には今年もスプリント色の濃いギャラントアローが粘り切りました。ステップレースとして重要なスワンステークスを勝っている割には、世間は軽視していましたね。来年は、3着に人気薄のスプリンターが入ることを前提に3連複予想を立ててみますか・・・。