<レース予想>

第60回皐月賞  中山競馬場 芝2000m

レース傾向
「皐月賞は最も速い馬が勝ち、ダービーは最も運が良い馬が勝ち、菊花賞は最も強い馬が勝つ」今年もとうとう皐月賞の季節がやって参りました。フサイチゼノンの回避で波乱ムードが漂ってますが、土曜日の雨の影響がどの程度残るのでしょうか?トライアルは弥生賞のレベルが最も高いようでした。よって今年は弥生賞組を中心に攻めていくべきです。

1番
ラガーレグルス
デイリー杯(GII)2着後、屈腱炎を患って獣医に見放され、それを克服して臨んだ朝日杯(GI)では落鉄して7着。たんぱ杯(GIII)では不利を受けながらも名誉挽回の1着。続く共同通信杯(GIII)ではまさかの大出遅れ(7着)。弥生賞(GII)でも出遅れたものの3着して皐月賞出走権利は確保。わずか半年のうちにこれだけ波瀾万丈な経過をたどり、それでいてしっかりと出走に漕ぎ着けたあたり、この馬の勝負強さを感じます。どんなレースでも35秒代の末脚が繰り出せる堅実さが皐月賞の舞台で爆発するでしょう。

5番
パープルエビス
ダートに限ればトップサイヤーのジェイドロバリー産駒。クラシックとは縁遠い印象だが、今の中山の荒れ芝に加え、この雨・・・。有力馬が差し馬ばかりの中で荒れるパターンとしては、この馬の前残りに期待するしかないでしょう。千六ではNHKマイルカップで人気するであろうシルヴァコクピットとエイシンプレストンと僅差、千八でもダイタクリーヴァと0.1秒差。二千では母の父リアルシャダイの血が後押ししてくれるはず。

14番
チタニックオー
3走前と2走前にダイタクリーヴァに完敗しており人気はないが、そこが狙い目。前走弥生賞では上り36.8秒と伸びず、しかしそれでも6着。まさにトライアルの走り方。シンザン記念で4角から10頭ぶっこ抜いた35.1秒の末脚を再現できればまとめて負かす可能性もあり。シンボリルドルフ−トウカイテイオーからつながる皐月賞父子3代制覇に向けて死角無し。

16番
エアシャカール
武豊はG I レースで大敗した翌週のG I は怖い。馬は2番人気を背負うくらいの実力馬。「馬7人3」と言われる競馬の世界で「人4」くらいに押し上げてきた天才が何もしないわけがない。オッズは低いが、抑えとかなくちゃ!

馬券作戦

 [馬連]

   1− 5 25.0%

   1−14  6.25%

   1−16 25.0%

   5−14  6.25%

   5−16 12.5%

  14−16  6.25%

[ワイド]

   1−14  6.25%

   5−14  6.25%

  14−16  6.25%


<レース結果>

第60回皐月賞  中山競馬場 芝2000m

着順

馬番

馬  名

単 勝

複 勝

枠 連

馬 連

ワ イ ド

16
エアシャカール

16

340円

16

140円

2-8

620円

3-16

720円

3-16

350円

ダイタクリーヴァ    

3

150円

       

14-16

4670円

14
チタニックオー    

14

1250円

       

3-14

4190円

※結果は主催者発表のものと照合してください。


<反省文>

 半分嬉しく、半分残念な皐月賞になってしまいました。とりあえず▲に推したチタニックオー(高名な予想家でこの馬に目をつけた方がいらっしゃいましたか?)が3着に突っ込み、△−▲でワイド馬券が的中(46.7倍)しました。これは素直に頭の半分で喜びましょう。今年のG I 初勝利です。またまた私の▲が馬券の鍵になりました。

 次に残念な方の話です。ラガーレグルスが発走とほぼ同時にゲートの中で立ち上がり騎手は落馬、競争中止してしまいました。出遅れ癖があるのはわかっていることで、関係者もこれの対策を懸命に打ったと思うし、また「これも競馬」だと割り切るべきなのかもしれません。しかしこの馬に絡んだ莫大な額の馬券が一瞬にして紙切れに変わってしまったのです。フジTVの福原アナも言ってましたが、ゲートから一定の距離で競走中止した場合は、馬券の返還をするべきではないでしょうか?JRAにはファンの立場に立った、ファンが納得する制度改正を求めます。

 エアシャカールについては、特に何も言うことはありません。さすが天才武豊ということです。ダービー3連覇を手土産にアメリカに乗り込むつもりでしょう。

 ダイタクリーヴァは先週のサイコーキララの立場に似ていたので私は嫌いましたが、よく頑張ったと思います。父はフジキセキでしたね。今年のクラシック戦線はサンデーサイレンスのためにあるようです。

 チタニックオーは道中、最後方待機して大外に持ち出し、直線だけで3着に食い込む鋭い末脚(予想通り!)を披露してくれました。これが東京競馬場のように長く広い直線だったら・・・と思うと、ダービーがわくわくしてきます。でも今度はそこそこの人気になってしまうんでしょうね。とんねるずの「近未来警察072」に女隊員役で出演してとんでもないことしてた松嶋菜々子のファンだったのに、いつの間にかトップ女優になってしまった時と感情が似ています。

 パープルエビスは先行して差し馬達の目標にされて、それでも7着に粘ったのだからしょうがないでしょう。

 総じて感慨深い皐月賞でした。私の記憶には強く残るレースになるでしょう。