2004/6/15

促成作型キュウリが今日で終焉


 昨年12月21日に定植した促成作型キュウリが、半年近い栽培期間を経て、今日で収穫を終了しました。

 今年から久留米原種育成会の「久輝」を栽培しましたが、全期間を通じて果形の乱れが少なく、A品率が高くて、特に3〜4月の収量が過去の他品種と比べて多かったです。今年の冬は晴天がよく続き2月は特に高温で、樹が良くできたせいか3〜4月は過去にないほどの勢いで毎日毎日よく獲れました。

 ただし、450坪ハウスでは定植直後からネコブセンチュウによる萎れがみられ、1月末に一時は植え替えを考えたこともありました。そして3月には灰色かび病が多発し、根コブとの相乗効果で4月以降はどんどん樹が枯れていってしまい、5月末で栽培終了となってしまいました。さらに200坪ハウスでも5月に急速に褐斑病が蔓延し、こちらも予定より2週間早く栽培終了となってしまいました。

 今年はキュウリの市場価格が一貫して低迷し、収量が高くても収入にはあまり結びつきませんでした(市場全体の入荷量が多ければ単価が安くなるのは市場メカニズムの法則で当然といえば当然なのですが・・・)。今年の傾向として特筆すべきは、減農薬減化学肥料栽培したキュウリなのに、その点ではあまり付加価値がつけられず、普通栽培のキュウリと価格的にはほぼ同じ扱いをされてしまったことです。世の中的には健康食指向だのスローフードだの、特別栽培野菜への関心が高まっているかのような印象を持っていましたが、現実にはそれほどでもないなというのが実感です。

 

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