2000/4/12

ハイブリッドライスの種まき完了


 今年から試験的にハイブリッドライスの生産を始めることにし、その種まきが4月12日に行われました。ハイブリッドライスとは、一代雑種の水稲のことで、福地農園で栽培する品種は三井化学が開発した「MH2005」です。「MH2005」は、母親に「コシヒカリ」系統、父親に中国品種を採用し、インディカ種の血が4分の1入っています。最大の長所は収量が平均11俵/反(過去最高は15俵/反)と普通品種に比べて2〜3割増しになることです。また食味については、食味計の値によると新潟産コシヒカリには劣るものの栃木産や千葉産のコシヒカリとほぼ同等という好結果が出てます。短所は登熟期間が長い極晩生で、収穫時期が普通種に比べて1ヶ月ほど遅れるため台風や秋の長雨の影響を受ける可能性が高く、(耐倒伏性は強いものの)倒伏が心配されます。

 ここ数年、米価は著しく下降し、農業経営を圧迫していますが、このハイブリッドライスが救世主のひとつになる可能性は大いにあると思います。専門用語の連続でごめんなさい。

催芽した籾種

催芽処理したハイブリッドライスの籾種(芽がちょこっと出てるでしょ)

 

播種・土入れ機

播種・土入れ機で種まき完了

 

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