2000/5/12

愛鳥週間特集!農園で巣作りする鳥たち


 今週は愛鳥週間でもありますので、福地農園で現在巣作りしている2種の野鳥を紹介します。

 まずは、キュウリのビニルハウスの中に巣を作ってしまったというめずらしい鳥です。この時期、ハウスの天窓は夜間閉まるくらいで、昼間はほぼ全開になります。そこでハウス内の2層式保温自動カーテンの間に、通路に敷いておいた稲藁を材料にして巣を作ったようです。母鳥の留守中に確認したところ、巣の中には白地に茶のまだら模様の入った小さい卵が2個入っていました。巣の作りは外側からは大したことないように見えましたが、卵を包んでいる内側は、繊細かつ精巧にできていました。この巣の下のキュウリを収穫する時は、母鳥を怯えさせないようにそーっと息をひそめます。

 残念なことに私はこの鳥の名前が解りません。母鳥の顔のアップ写真も載せましたので、お詳しい方はお教えください。  

  

 

 次に以前にも農園ニュースで取り上げたツバメの続報です。今年は2年前と同じ巣を使って、母ツバメが卵を暖めています。その姿を撮影しようと何度か試みましたが、感づかれて素早く逃げられてしまい、失敗しました(下の写真は帰ってきたところです)。その留守中、指で触れて確認したところ何個かの卵がありました(と思います)。雛が産まれたらまた報告したいと思います。

 

 近年の研究では、恐竜と遺伝子的に最も近い現存する生物は、は虫類よりも鳥なんだそうです。白亜紀に地球の主として君臨した恐竜が、ある時忽然と絶滅してしまいました。その原因については「巨大隕石衝突説」や「地軸移動説」など諸説ありますが、体躯があまりにも巨大化してしまったことが決定的要因になったといわれます。現代の人類は消費エネルギーで換算すると、ちょうど恐竜の体の大きさと同じくらいなのだそうです。産業革命以降、発展の名の下に化石燃料を無尽蔵に燃やし、地球環境を破壊し続けている人類。恐竜の末裔である鳥たちは空からこの肥大化した人類をどういう目で見ているのでしょう?

(ニュース23多事争論の筑紫哲也風に読んでください。)

  

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