PC−9821V12拡張記

 ここでは私の所有する愛機NEC PC−9821V12/S7RAにおいて、私が実際に行った拡張の記録を紹介します。今では「キューハチ」と言っても「Windows98」と間違われてしまいますが、私は1996年2月に購入したこの初号機を今でも大切に使い続けています。拡張にかかった金額を計算すると、DOS/V機の普及タイプが軽く買えてしまいますが、ここまで来ると、意地でもPC−9821を使ってやるという気持ちです(2000/4記)。

 NECがPC−98シリーズをやめてNXに走り、ついには最後のWindows9*系であるWindowsMeでのPC−98シリーズ非対応を正式に発表し、最後の砦であった雑誌「Oh!PC」も休刊(事実上の廃刊)に追い込まれてしまいました。近頃は周辺機器でもソフトでも「NEC PC−98シリーズには対応しておりません」という一文が目立ちます。悲しい限りです(2000/4記)。

 私は高い専門知識があるわけではないので危険度の高い改造等はあまり行っていません。拡張には、ほとんどがPC−9821V12動作対応のサードパーティー製品(一部はNEC純正品)を利用しています。ただし、ここで紹介する中には一部メーカーの保証外の改造行為等も含まれておりますので、如何なる拡張作業も必ず自己責任で行って下さい。もし、あなたがこのページを参考に改造行為をし、PCや周辺機器が故障しても、当方では一切の責任を負いません。


  • PC−9821V12購入時と現在の仕様
  • セカンドキャッシュメモリの取付
  • ハードディスクの増設
  • メモリの増設その1
  • グラフィックボードの装着
  • メモリの増設その2
  • CPUの換装
  • ハードディスクの換装その1
  • ベースクロックアップ
  • ハードディスクの換装その2
  • CD−RWの導入
  • フレッツISDNへの変更
  • 使用している周辺機器

  •  

    PC−9821V12購入時と現在の仕様

  • 製品名  PC−9821V12/S7RA(28.8kbpsモデム HUCOM製 V.34ESU-W 付き)
  • メーカー  NEC
  • 購入日  1996年2月1日
  • 購入価格  約¥240,000
  • 購入店  コンピューターボックス(その後ツートップに吸収合併されたらしい)
  • 製品仕様
  •  

    購入時

    現在

    CPU

    Pentium120MHz

    K6-2 333MHz

    セカンドキャッシュメモリ

    無し

    256KB

    メモリ

    16MB(8MB×2)

    96MB(16MB×2+32MB×2)

    グラフィックボード

    32ビットウィンドウアクセラレータ

    GA-PUH8/PCI

    ハードディスク

    850MB

    4.3GB+2.1GB

    CD−ROM

    4倍速

    4倍速

    CD−RW

    無し

    CDRW-RX4420

    LAN

    無し

    PC-9801-104

    オペレーティングシステム

    Windows95

    Windows95

    インターネットブラウザ

    Internet Explorer 2.0

    Internet Explorer 5.01

    ディスプレイ

    17インチ0.28ドットピッチ

    17インチ0.28ドットピッチ

    拡張用(Cバス)スロット

    2(空き:2)

    2(空き:1)

    PCIバススロット

    1(空き:1)

    1(空き:0)

     

  • コメント
  •  「Oh!PC」を読んで、後継機種の発売直前で値崩れを起こしていたPC−9821V10/S7KCを秋葉原で購入しました。しかし在庫がないため、手元に届くのは2週間後という約束でわくわくして待ちました。しかし、2週間を過ぎても荷物は届かず、電話で問い合わせたところ、もう少し待って下さいとのことでした。これが何度か繰り返され、終いには責任者らしき人が電話に出て、発売されたばかりのPC−9821V12/S7RA(28.8kbpsモデム HUCOM製 V.34ESU-W 付き)を値段据え置きで代わりに送ることで合意しました。もうかっちゃった。


     

    セカンドキャッシュメモリの取付 (危険度:低)

  • 製品名  SX7−A256
  • メーカー  メルコ
  • 購入日  1997年1月25日
  • 購入価格  ¥7,900
  • 購入店  ラオックス吉祥寺店
  • 製品仕様
  • メモリ容量

    256KB

    対応機種

    NEC製 PC-9821 V7(S5K/ S7K) V10 (S5K/ S7K) V12 V13 Cx2 Cx3 Cx13 Xa7 Xa7e Xa10(K8/K12) Xb10

    データ幅

    64ビット

    パリティ

    なし

    基板サイズ

    168ピンDIMM

    温度範囲

    0〜70℃(温度勾配10℃/h)

    湿度範囲

    動作時:20〜80%(無結露)
    アクセスタイム

    12nS

    電源電圧

    5V

     

  • コメント
  • あまり動作が軽快になったような記憶は無いのですが・・・。使うソフトにもよるのでしょう。


     

    ハードディスクの増設 (危険度:低)

  • 製品名  ST−32132A(取付金具、増設用ケーブル付属)
  • メーカー  SEAGATE(シーゲイト)
  • 購入日  1997年4月27日
  • 購入価格  ¥30,900
  • 購入店  Computer City
  • 製品仕様
  • 規格

    E−IDE

    ディスク容量

    2.1GB

     

  • 増設方法
    1. 増設用ハードディスクに取付金具をセットする。ジャンパを「スレーブ」に設定する。
    2. 電源を切って、PC本体のルーフカバーを開ける。
    3. 標準ハードディスクのジャンパを「マスター」に設定する。
    4. 増設用ハードディスクを標準ハードディスクの上にネジで固定する。
    5. 標準ケーブルに増設用ケーブルをかまし、2台のハードディスクにつなぐ。
    6. PC本体のルーフカバーを閉め、Windowsを立ち上げる。
    7. MS−DOSプロンプトからFDISKを実行し、MS−DOS領域を確保し、パーティションを作成する(私は2.1GBをそのまま1パーティションにしました)。
    8. Windowsに戻って、終了させ、電源を切る。再び電源を入れる。
    9. マイコンピュータから新たに増設されたドライブを選択し、フォーマットする。
    10. 付属のWindows95 CD-ROMのESDI_506.PDRをA:\Windows\system\iosubsysディレクトリにコピーする(これをしないと、ハングアップしてしまう)。
  • コメント
  •  初めてインターネットを介して通販で買いました。標準の850MB(A:670MB、B:180MB)のハードディスクがいっぱいになってしまったため、新たに2.1GB(C:2.1GB)増設しました。本当は2.1GBの方を起動ドライブにしたくて、NECのサポートセンターに電話したところ、それは保証外なので答えられないとの、つれないご返事でした。これは実は後に簡単にできるのですが、それは「ハードディスクの換装その1」に続く・・・。


     

    メモリの増設 その1(危険度:低)

  • 製品名  JMR−16M36 × 2枚
  • メーカー  日本メモリ研究所
  • 購入日  1997年5月?日
  • 購入価格  ¥15,000
  • 購入店  会社の後輩から(彼はSTEPから購入)
  • 製品仕様
  • メモリ容量

    16MB

    パリティ

    あり

    基板サイズ

    72ピンSIMM

     

  • コメント
  •  PC−9821V12には標準で8MBのRAMが2枚取り付けられていますが、2枚1組で4枚まで差すことができます。したがって、標準搭載のRAMを抜き、すべて32MBのRAMにすれば、最大128MBまで増設できます。この時は、PC−9821Xa10を所有する会社の後輩がメモリを32MBのものに交換したため、上記のメモリ(16MB)が不要になり、V12でも動くだろうということで当時の実勢価格で譲ってもらったものです。V12ではパリティなしで良いのですが、パリティありのものでも正常に動作するようです。これでメモリ総容量は48MBになり、当時としてはWindows95を動かすには充分になりました。実際の取付方法は、V12に付属するマニュアルの通りやれば間違いないでしょう。


     

    グラフィックボードの装着(危険度:低)

  • 製品名  GA−PUH8/PCI
  • メーカー  アイ・オー・データ
  • 購入日  1998年5月16日
  • 購入価格  ¥27,800
  • 購入店  T−ZONE本店
  • 製品仕様
  • 搭載チップ

    新PERMEDIA2(3Dlabs社)

    画像メモリ

    8MB SGRAM

    表示モード

    (f):フルカラー1677万色

    (h):ハイカラー32756色

    640×480(f) 800×600(f) 852×480(f)

    864×480(f) 1024×768(f) 1072×600(f)

    1152×864(f) 1280×960(f) 1280×1024(f)

    1376×768(f) 1440×1080(h) 1600×1024(h)

    1600×1200(f、h) 1920×1200(h) 2048×1536(h)

    バス規格

    PCIバス

     

  • HDBENCH結果
  •  

    総合

    浮動小数点

    整数演算

    矩形

    テキスト

    スクロール

    Direct Draw

    READ

    WRITE

    CACHE

    使用前

    3535

    6757

    7355

    3190

    895

    1818

    17

    0

    1452

    1642

    8695

    使用後

    6300

    6752

    7345

    14981

    5950

    9469

    296

    0

    1517

    1699

    8695

     

  • コメント
  •  当時、PC−9821シリーズに搭載できる最強のグラフィックボードでした(その後VoodooBansheeやSavage4 Pro +にその座を明け渡してしまいましたが・・・)。V12の標準ウィンドウアクセラレータは著しく非力であり、1個しかない貴重なPCIバスをグラフィックボードにあてることにしました。装着後はさすがに快適で、たいへん満足しました。
    ちなみに、この製品はDirect3DやOpenGLにも対応しているし、ビデオ端子やSビデオ端子でテレビやビデオに接続することもできます(したことはないけど・・・)。


     

    メモリの増設その2(危険度:低)

  • 製品名  32MBメモリ × 2枚
  • メーカー  ノーブランド
  • 購入日  1998年8月30日
  • 購入価格  ¥9,000
  • 購入店  キョードー半導体(ラジオデパート店)
  • 製品仕様
  • メモリ容量

    32MB

    パリティ

    なし

    基板サイズ

    72ピンSIMM

     

  • コメント
  •  当時、急激にメモリの値段が下落し、今しかないと決めて、購入しました。「AKIBA PC Hotline!」というサイトのメモリ最安値情報を見て、秋葉原に出かけました。キョードーはラジオデパートの1階にあり、こじんまりしていますが、「PC−98用のノンパリ72ピンSIMMの32MBを2枚ください。」と言うと、灰色の封筒に入ったノーブランドメモリが即座に手渡されました。ちょっと不安になったのですが、レシートに「5年保証」の判が押されていたので、少し安心しました。
     家に帰ってから、標準搭載されていた8MBメモリを2枚はずし、そこに32MBメモリを2枚差し替えました。これで全部で96(32×2+16×2)MBになりました。


     

    CPUの換装(危険度:低)

  • 製品名  PK−K6H333/98
  • メーカー  アイ・オー・データ
  • 購入日  1999年6月18日
  • 購入価格  ¥19,800
  • 購入店  ケーズ電機小山パソコンセンター
  • 製品仕様
  • 搭載CPU

    AMD K6-2/333

    CPU動作クロック

    333MHz(MAX)

    CPUキャッシュ容量

    64KB

     

  • コメント
  •  PC−9821V12のようなCPUソケットがSocket5のPCの延命手段として、K6-2ほど有効なものはないでしょう。AMDのK6-2も400MHzや500MHzが登場し、333MHzを搭載したCPUアクセラレータの価格が落ちてきた頃でした。自分でK6-2とゲタとCPUファンなどを購入した方が安いのでしょうが、自信が無かったので、メーカー保証が付く本製品を購入しました。取付はマニュアル通りやれば至って簡単で、正常に動作しました。ただし、V12のようにベースクロックが60MHzの機種では、CPU動作クロックは最大333MHzのところ、300MHzでしか動作しないことがわかりました。これについては、「ベースクロックアップ」で解決します。


     

    ハードディスクの換装その1 (危険度:中)

  • 実施日  1999年11月13日
  • 実施内容
  • 標準搭載の850MBハードディスク(A:とB:)と後から増設した2.1GBハードディスク(C:)のマスター/スレーブ設定を反対にして、2.1GBハードディスクを起動ドライブに変更しました。
  • 換装方法
    1. C:ドライブの再インストール可能なソフトをアンインストールして(バックアップ装置があれば、もちろんバックアップした方がよい)、すべてのファイルをマスターの850MBハードディスク(A:とB:)に移動し、とにかくスレーブの2.1GBハードディスク(C:)を空にします。
    2. 「Windowsの終了」を選択し、「MS-DOSモードで再起動する」を実行します。
    3. FDISKを実行し、2.1GBハードディスクにMS-DOS領域を確保し、「状態を変更」でBOOT可にします。
    4. [ESC]キーを押して、DOSプロンプト画面に戻り、「EXIT」と入力し、[ENTER]キーを押し、Windows95を再起動します。
    5. 続いて右クリックして、フォーマットします。この時、「通常のフォーマット」と「システムファイルのコピー」にチェックを入れます。
    6. マイコンピュータで2.1GBハードディスクを選択し、「表示」メニューから「最新の情報に更新」を選択します。
    7. 850MBハードディスク(A:とB:)のWindowsフォルダ内のWin386.swp以外の全フォルダ、全ファイルを2.1GBハードディスク(C:)にコピーします。
    8. Windowsを終了させ、電源を切ります。
    9. PC本体のルーフカバーを開け、850MBハードディスクをスレーブに、2.1GBハードディスクをマスターにそれぞれジャンパを設定し直します。再び固定後、ルーフカバーを閉めます。
    10. 電源を入れると、2.1GBハードディスクが起動ドライブになっており、A:ドライブに認識されるはずです。残った850MBハードディスクはもったいないので、FDISKで1パーティションにしてしまい、フォーマットすれば、B:ドライブとして利用できます。
  • コメント
  •  私はA:ドライブにWindows95関連と一太郎8くらいしかインストールしていなかったのですが、容量一杯になり、PCが不安定になってしまったので、今回の処置をせざるを得なくなりました。NECの保証外の行為ですから、情報はインターネットのいくつかの個人サイトから得て、挑戦してみました。何とか成功しましたが、試行錯誤の連続だったので作業時間は6時間くらいかかってしまいました(もう一度やれば1時間くらいでできるでしょう)。


     

    ベースクロックアップ(危険度:大)

  • 実施日  1999年11月13日
  • 実施内容
  • PC−9821V12のマザーボードにあるベースクロックのジャンパ(CPUの後ろにあるメモリのすぐ横、緑色)を60MHzから66MHzに変更します。
  • コメント
  •  実はPentium120MHz時代にインターネットの個人サイトで、「V12はジャンパを横にずらすだけでV13に早変わり」という情報を見て、同様に試したことがあるのですが、使っているとすぐにフリーズしてしまい、その時は断念しました。しかし、今はK6-2。「もしかすると・・・」と半信半疑でハードディスクの換装で蓋を開けたとき、ついでにジャンパもいじってしまいました。すると、大成功!その後、何の誤動作も起こしておりません。これでK6−2は333MHzで動作するようになりました(はずです)。しかしこれはどこも保証してくれない行為ですので、自己責任でお願いします。


     

    ハードディスクの換装その2(危険度:中)

  • 製品名  ST−34311A
  • メーカー  SEAGATE(シーゲイト)
  • 購入日  1999年11月27日
  • 購入価格  ¥8,980
  • 購入店  クレバリー
  • 製品仕様
  • 規格

    UltraATA66対応 E−IDE

    ディスク容量

    4.3GB

    シーク速度

    10.5ms

    回転速度

    5400rpm

    バッファ容量

    256KB

     

  • 換装方法
  •   ハードディスクの換装その1の換装方法を参考に、850MBハードディスク(A:とB:)を2.1GBハードディスク(A:)に、2.1GBハードディスク(C:)を4.3GBハードディスク(B:とC:)に置き換えて読んでください。ただし、PC−9821V12には「4.3GBの壁」があり、1台のハードディスクは4.3GBまでしか認識してくれません。また、FDISKで領域確保するとき、1パーティションは2047MBが最大サイズです。よって、4.3GBハードディスクは複数のパーティションに分ける必要があります。私は最大サイズで2つのパーティションを作り、33MBを無駄にしています。しかし3つに分ければ、その無駄も解消できます。
  • HDBENCH結果
  •  

    総合

    浮動小数点

    整数演算

    矩形

    テキスト

    スクロール

    Direct Draw

    READ

    WRITE

    CACHE

    換装前

    12376

    20094

    25323

    21201

    9462

    13901

    86

    0

    2719

    2209

    16392

    換装後

    13140

    19990

    24859

    21201

    9742

    13873

    86

    0

    2998

    3292

    22221

     

  • コメント
  •  ハードディスクも大容量化が進み、数十GBクラスのものが2万円ほどで購入できるようになってきました。この製品もGB単価は高いのですが、「4.3GBの壁」を持つPC−98では仕方のないことです。むしろ2年半前、2.1GBが3万円強していたのが、4.3GBで1万円弱になったことを素直に喜びましょう。換装は、2週間ほど前に同様の作業をしているので、まあ余裕でした。ただし、ベアドライブは相性があるらしいので、それだけが心配でした。結果は問題なく、動作しております。


    CD−RWの導入(危険度:中)

  • 製品名  CDRW−RX4420
  • メーカー  アイ・オー・データ
  • 購入日  2000年7月1日
  • 購入価格  ¥15,000
  • 購入店  ツクモParts王国
  • 製品仕様
  • 内蔵ドライブ

    リコー製 RW7040S(外付型)

    書き込み/読み出し速度

    ライト4倍速 リード20倍速

    デ−タバッファメモリ

    2MB

    データ転送速度

    10MB/sec(SCSI2時、最大)

    インターフェース

    SCSI/SCSI2

    本体コネクタ形状

    D-subハーフピッチ50ピン

    添付CD-ROMマスタリングソフト

    Easy CD Creator デラックス版 Ver.3.5J

    Direct CD Ver2.5

     (SCSIボードについて)

  • 製品名  SC−98IIIP
  • メーカー  アイ・オー・データ
  • 購入日  2000年7月1日
  • 購入価格  ¥2,980
  • 購入店  ソフマップ7号店
  • 製品仕様
  • データ転送方式

    SMIT方式 I/O方式 DMA方式

    SCSIインターフェース

    SCSI−2

    バス規格

    PC-98シリーズ汎用拡張スロット(Cバス)

    コネクタ形状

    D-subハーフピッチ50ピン

  • コメント
  •  私は前々からなんとかCD−RWを導入したいと考えていたのですが、PCIバスはグラフィックアクセラボードでふさがっており、やむを得ず強引にCバスにつなぐことを決意しました。CDRW−RX4420はPCI接続のSCSIボードならPC−9821シリーズ対応ですが、もちろんCバスボードであるSC−98IIIPを使っては対応外です。しかしインターネットの個人サイトを見ると、結構CバスでCD−Rを焼いてる人がいることを知り、それでこの無謀な(?)挑戦に踏み切りました。秋葉原に中古品を探しに行き、CDRW−RX4420はワケ有り商品(開封済み、ユーザー登録ハガキ無し、CD−Rメディア2枚無し)ということで格安で売っていたので衝動買いしてしまいました。SC−98IIIPももちろん中古品ですが、ジャンク品ではなく、箱・マニュアル・ドライバ・ターミネーター付きのパッケージ品を購入しました。
     以下に、これまでの試行錯誤の結果を示します。CD−R書き込みソフトはEasy CD Creator デラックス版 Ver.3.5J を使用しました。ちなみに Ver.4.0J はPC−9821シリーズに対応しておりません(悲しいことです)。

    実際の書き込み結果

    書き込み速度

    音楽CD

    データCD

    4倍速

    ×

    ×

    2倍速

    ×

    ×

    1倍速

     
    オンザフライはすべての書き込み速度で失敗。よってイメージ焼き。
    音楽CDの1倍速でのイメージ焼きは成功率75%(3/4回)。
    音楽CDは必ずディスクアットワンスで焼く。
    使用メディアはマクセル(CD-R74XL.C10P)での結果。 

     結論からすると散々な結果になってしまいました。まあ、最低限何とか使えるというレベルです。CD−R関連のインターネットサイトによると、Cバス用SCSIボードのSC−98IIIPは大変評判が悪く、サポートソフトのバージョンが新しいほど悪い結果が出るという訳の分からないことになってるようです(ちなみに私のサポートソフトは最新版v1.14)。他社のCバス用SCSIボードに変えたら改善されたという報告もあり、私も他社ボードへの変更を考えています。ジャンク品のボードなら秋葉原で500〜2,000円で売っていますしね。


    フレッツISDNへの変更 (危険度:低)

  • 製品名  DSU内蔵ターミナルアダプター:INSメイトV30 Tower
  • メーカー  NTT
  • 変更実施日  2002年11月20日
  • 購入価格  ¥0
  • 購入店  友人からいただきました。感謝しております。
  • 製品仕様
  • 回線

    適用回線

    INSネット64

    通信交換方式

    Bチャネル回線交換

    接続インタフェース

    6ピンモジュラジャック(内蔵DSU切り離し時は8ピンモジュラジャックとなります)

    インタフェース形態

    P−MP接続

    レイヤ1起動種別

    呼毎起動または常時起動
    S/T点インタフェース

    8ピンモジュラジャック(内蔵DSU切り離し時の回線接続インタフェースと共用です)
    RS−232Cポート

    電気的条件

    ITU−T勧告 V.28準拠

    論理的条件

    ITU−T勧告 V.24準拠

    物理的条件

    D−SUB9ピンコネクタ

    端末速度(kbit/s)

    非同期
    9.6/19.2(38.4/57.6/115.230.4)
    (  )内はV.28規格外

    通信速度(kbit/s)

    非同期/
    同期変換
    64/128

    接続手順

    ATコマンド

    フロー制御

    RS/CS

    USB
    ポート

    端末速度

    非同期12Mbit/s
    アナログポート 6ピンモジュラジャック×2
    約−48V給電(待機時)極性反転あり
    ナンバー・ディスプレイ/キャッチホン・ディスプレイ対応

  • コメント
  •  「えっ!いまさらISDN?ADSLの間違いじゃないの?」と突っ込まれそうですが、正真正銘ISDNです。フレッツADSLは国民の91%に対応しているそうですが、なんと我が家の地域は東京から50kmしか離れていないのに対象外なのです。しかも同じ板倉町の大半を占める82局は1.5MフレッツADSLが9月からサービス開始されたのに・・・・。さらにさらに家は最寄りのNTT収容局から700mしか離れておらず、ADSLの恩恵をたっぷり受けられるはずなのに・・・。
     まあ愚痴はこれくらいにして・・・・・・・・これまではアナログ回線のテレホーダイを契約していたのですが、最近は通信販売の注文メールのチェック、競馬のI−PATの使用等、テレホタイム以外の接続が頻繁になり、月々の支払いがフレッツISDNとほぼ同じくらいになっていたので、思い切ってこちらに変更してしまいました。
     NTTとの契約変更手続は、プロバイダ(Cnet館林)が代行サービスを無料(無料どころかプロバイダ契約期間1ヶ月間延長+図書券1,000円分贈呈)でやってくれたので、なんら煩わしさはありませんでした。
     工事も局内工事のみだったので、自宅にNTT社員が来ることもなく、電話が1本あった後、セットアップガイドが郵送されてきただけでした。
     ターミナルアダプター(TA)はすでにADSLに切り替えてTAが不要になった友人に譲ってもらいました。ただしドライバCD-ROMを紛失してしまっていたので、一時は困ってしまったのですが、NTT西日本サイトからダウンロードでき、事なきを得ました。また同梱されていたRS−232CケーブルがD−SUB9ピンだったのですが、私のPCのCOM1ポートはD−SUB25ピンなので、以前使っていたモデムに付属していたD−SUB25ピンケーブルに25/9ピン変換コネクタをかまして接続させました。
     フレッツISDNのセットアップは郵送されてきたセットアップガイド、TAのインターネット接続ガイド、NTTサイト等に従って進めていけば、容易にでき・・・・・ませんでした。プロバイダに電話で問い合わせたところ、なんとフレッツISDNの場合ユーザー名が変更される旨の案内書を郵送し忘れたとのこと。その場でユーザー名を聞き出し、入力したところすぐに接続されました。めでたし、めでたし。


     

    使用している周辺機器

     PC−9821V12においては下表の周辺機器を使用しています。いずれの機器も今となっては時代遅れのものですが、一応使用に耐えうるパフォーマンスを発揮しています。

    プリンター

    PC−PR101/J180

    NEC

    デジタルカメラ

    FinePix1700Z

    富士写真フイルム

    CD−RW

    CDRW−RX4420

    アイ・オー・データ

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