<レース予想>

第48回有馬記念  中山競馬場 芝2500m

レース傾向
2003年締めのグランプリ。天皇賞(秋)にて強烈な瞬発力で圧勝したシンボリクリスエス、JCで驚異の9馬身差をつけたタップダンスシチー、勢いのある3歳勢・・・真の最強馬の称号を求めて、JRAの猛者たちが集った。前述の古馬2頭で決着する公算が大だが、シンボリの場合、タップの逃げに過剰に早めに反応して登坂した時点で失速するという危険性をはらみ、またタップも人気を背負う逃げ馬の宿命として楽な一人旅はできそうになく、他馬が2頭に付けいる隙も皆無ではない。「サプライズ」をキャッチフレーズとしたJRAの意図に沿ったシナリオを描いてみよう!

3番
リンカーン
今年のGIを振り返るとサンデーサイレンス産駒の活躍がめざましく、これまで20戦のGIレースで実に半分の10勝をあげている。今回も3歳の産駒が2頭(リンカーンとゼンノロブロイ)出走しているが、どちらも菊花賞から直行するゆとりのあるローテを組んでおり、末脚の破壊力は甲乙つけがたい。しかしヤネがGIとは縁遠い柴田善のゼンノに比べて、こちらは前人未踏の年間200勝ジョッキー武豊を配すことができた。2003年を凝縮するレースの勝者には、この男がふさわしい。

8番
ザッツザプレンティ
逃げるタップの2番手につけての競馬になり、無理に勝ちに行っては潰れてしまう可能性が高いが、幸いにも今回は5番人気程度であり、安勝が割り切って騎乗すれば、馬券に絡んで何らおかしくない。今年の前半のトピックといえば、やはり安藤勝巳騎手の快進撃であり、最後にまた世間をうならせてくれると信じる。

12番
シンボリクリスエス
東の総大将としてはずかしくない競馬をみせてくれるだろう。この馬の強さをいまさら品評しなくてもよいとは思うが、天皇賞(秋)→JC→有馬というステップはやはり馬には相当な負担であり(去年は舞台が中山で消耗が少なかったのと、3歳馬で斤量が軽かった)、▲まで評価を下げた。

6番
タップダンスシチー
西の総大将としてはずかしくない競馬をみせてくれるだろう。いかに他馬に影響されず、自分の理想ラップを踏めるかにかかっている。しかしJCで9馬身差をつけたということは、それだけ他馬より疲労しているわけで、△まで評価を下げた。

2番
ゼンノロブロイ
神戸新聞杯でつけた着差から2000mでは世代トップの実力の持ち主と認めるが、2500mではやはり割引きが必要。藤沢厩舎の2頭出しで、シンボリはレース後に引退セレモニーを控えているということもあり、どこまで本気で走るのかも不安。

馬券作戦
 [3連複]
  
3−8−12 40% 
  
3−6− 8 30%
  2−3− 8 30%


<レース結果>

第48回有馬記念  中山競馬場 芝2500m

着順

馬番

馬  名

単 勝

複 勝

枠 連

馬 単

ワ イ ド

12
シンボリクリスエス

12

260円

12

120円

3-8

1060円

12→3

1980円

3-12

490円

リンカーン    

3

230円

馬 連

3 連 複

2-12

300円

ゼンノロブロイ    

2

170円

3-12

1290円

2-3-12

1720円

2-3

680円

※結果は主催者発表のものと照合してください。


<反省文>

 ▲→◎→△で決着したのに、馬券は大ハズレ・・・。ここまで予想上手の馬券下手とは・・・・。やっぱり基本は馬連ですね。反省してます。

 シンボリクリスエスはJCでの汚名を返上するように、9馬身差のレコード勝ちでした。競走馬の引退時期の見極めというのは本当に難しいものですが、いち競馬ファンとしては、ここで引退などと言わずフランスの凱旋門賞を走る姿を見てみたいものです(欧州の深い芝に適性があるかどうかは疑問ですが・・・)。

 私の本命馬リンカーンはよく頑張ってくれました。ザッツが沈んでいったため馬券がはずれたのはわかっていて、レース中はそれほど興奮することはありませんでしたが、レース直後に菊花賞直行組の3歳馬に目をつけたことは間違いではなかったと確信しました。この馬のステイヤー適性は相当なものなので、天皇賞(春)が今から楽しみです。