<レース予想>

第20回ジャパンカップ  東京競馬場 芝2400m

レース傾向
毎年頭を悩ます超難解な国際GIレース。今年は外国からは超一流馬は参戦してこなかったが、それに次ぐ実力の持ち主が集まり層は厚そう。しかし欧州での実績がそのまま反映されず(日程的にシーズンのピークを過ぎてしまうこと、長距離輸送、芝の硬さの違い等が原因?)、欧州馬でも米国のスピード競馬を経験していることが強みとなる傾向のようだ。日本に転じてみると、それなりに格のある人気馬が活躍しており、地の利もあってか8年連続で連対を果たしている。さらに今年は菊花賞が2週早くなったためクラシックを進んだ4歳馬が参戦しやすくなった。過去にその年のダービー馬が3頭挑戦しているが、いずれも厳しいローテーションの中3着に好走している。

8番
テイエムオペラオー
今さら言うまでもなく、日本の大将格、現役最強馬。今年に入って6戦6勝、少なくとも日本馬で最先着する確率は90%以上。

14番
アグネスフライト
菊花賞で直線伸びず原因不明で5着に敗れ、巷ではエアシャカールを上に位置づけているようだ。しかし、東京2400mといえばダービーと同じ舞台であり、前走全く消耗していない方が今回は不気味。エアシャカールを物差しに使うと、外国馬1番人気のファンタスティックライトがキングジョージで内に刺さってヨレヨレのエアに1.1秒しか先着できていないことから、この馬は外国馬よりも前にゴールを切るとみた。

9番
エアシャカール
前走菊花賞は豊マジックで勝ったとは思うが、この馬の実力が無ければそれもできないわけだし、ダービーでも実際に○アグネスフライトと差のない2着に来ている。そして世界の豊がヤネにいるとすれば、左回りでは外側にふくれ気味になる悪癖も何かの策を用意していることだろう。

2番
ゴールデンスネイク
レース傾向で欧州だけで走っている馬はダメと書いておきながら、この馬を指名する。英国馬でありながら4走前はアイルランド、3走前はフランス、前々走はドイツ、前走はイタリアと海外遠征に慣れていることと今週3日連続で時計を出しており、勝負姿勢に好感を持てる。

馬券作戦

 [馬連]

  8−14  50%    2− 8  10%

  8− 9  20%    2− 9   5%

  9−14  10%    2−14   5%


<レース結果>

第20回ジャパンカップ  東京競馬場 芝2400m

着順

馬番

馬  名

単 勝

複 勝

枠 連

馬 連

ワ イ ド

テイエムオペラオー

8

150円

8

110円

4-7

470円

8-13

810円

8-13

410円

13
メイショウドトウ    

13

240円

       

8-10

390円

10
ファンタスティックライト    

10

210円

       

10-13

1100円

※結果は主催者発表のものと照合してください。


<反省文>

 テイエムオペラオーは前走のような圧勝でなく、結果的には勝ってますといったいつもの勝ち方で、本当にすごかったです。ジャパンカップ初出場、単勝1.5倍という異常な支持率、14年連続1番人気馬敗退という数々のプレッシャーをはねのけた和田竜二の成長にも脱帽です(ウイナーズサークルでのインタビューの第一声「サンキューベリーマッチ!」にはみんな引いていましたが・・・)。JRAが今年募集していた「20世紀の名馬」も今から投票し直せば1位のナリタブライアンを抜いたかもしれません(でも米大統領選みたいにもめるからやり直しはしないけど)。今年はあと年末の有馬記念を残すのみです。天皇賞(秋)→JC→有馬と3連覇した馬はいないので(去年のスペシャルウィークは最後の数センチ差で逃した)ぜひこの偉業を成し遂げてもらいたいものです。

 2着のメイショウドトウも一瞬勝ったかと思わせましたが、テイエムに交わされてからもよく粘りこんで連を確保したと思います。私は距離が長いかと思って切りましたが、テイエムとこの馬の組み合わせだけ買ってれば宝塚、秋天、JCと馬券が獲れていたのかあ・・・・。

 それにしても今年の4歳の芝中距離路線の馬はだらしなかったですなあ。ビリがオークス馬、ブービーがNHKマイル馬、その次が皐月賞+菊花賞馬、その次がダービー馬。マイルCSで共に戦ったアグネスデジタルやダイタクリーヴァが活躍し、今年の4歳侮るなかれといった雰囲気を醸し出していたのに・・・・私の馬券はここで終わりました。

 外国馬の着順はほぼ人気通りでした。海外競馬の情報が入りやすくなったこと、20回という歴史がそれなりのデータを蓄積できたこと、外国勢が日本の馬場に合う馬を連れてくるようになったことなどがその理由でしょう。